「スマホ脳」っていったい何!?
最近よく耳にする、「スマホ脳」という言葉。スマホの脳ってどういうこと?
いったい何のことなのか、見ていきましょう!
スマホ脳とは?
「スマホ脳」とは、アンデシュ・ハンセンさん著、久山葉子さん訳による書籍のこと。
この本には、
1.私たちは1日平均2600回スマホに触り、10分に一度手に取っている。
2.スマホのアプリは、最新の脳科学研究に基づき、脳に快楽物質を放出する〈報酬系〉の仕組みを利用して開発されている。
3.10代の若者の2割は、スマホに1日7時間を費やしている。
4.1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める。
5.スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する。
などなど他にもたくさんの気になる内容が書かれています。
さて、著者はどんな方なのでしょうか?
アンデシュ・ハンセン(Anders Hansen、1974年1月24日 – )
スウェーデンの精神科医。ストックホルムのトゥンバ教区に生まれる。ストックホルム商科大学とカロリンスカ研究所で医学を学ぶ。また、スウェーデンで放送されたドキュメンタリー番組『Din hjärna』に出演した。(ウィキペディアより抜粋)
「スマホ脳」の他にも、「ストレス脳」「運動脳」などなどを出版されており、世界的なベストセラー作家さんでありながら精神科医でもあるというとっても凄い方でした!
ウィキペディアを見て驚いたのが、お歳をお召しになった白髪の脳科学一筋ゴリゴリの研究者のような方を想像していたのですが、なんと!今どきのハンサムなイケメンさんでいらっしゃいました!実年齢よりだいぶ若く見えます!実に羨ましい限りです。
Q:スマホ脳ってどういう状態?
スマートフォンへの過剰な依存
スマートフォンを常に手放さず、スクリーンを見る時間が長くなり、他の活動や対人関係が犠牲になることを指します。たとえば、食事中や友人との会話中にもスマートフォンを手放さない状態などがこれに当たります。
情報過多や注意散漫
スマートフォンを使って常に情報を得ようとし、多くのアプリやウェブサイトを頻繁にチェックすることで、情報過多に陥り、集中力や注意力が低下する状態を指します。
短期的な刺激に対する依存
スマートフォン上のSNSやゲームなど、短期的な刺激を求めることで、持続的な満足感や充足感が得られなくなることを指します。これによって、ストレスや焦燥感が増大し、心理的な安定感が失われる可能性があります。
これらの要素が組み合わさって、スマホ脳と呼ばれる状態が生じることがあります。このような状態は、心理的な健康や社会的な関係に悪影響を与える可能性があります。
なるほど、これは誰にとっても日常的なことではないでしょうか?体にも心にも悪影響があるようですし、あまり良いことはなさそうです。
そしてこの本の中ではのジョブズ氏へのインタビューも載っており、ジョブズ氏はインタビューでこのような内容で答えています。
- 実際にipodを作ったスティーブジョブズ氏ですら、自宅ではipodをそばに置かず、スクリーン画面を見る時間を厳しく制限していた。
- さらには自分の子供にもアイパッドの影響を考慮してを触らせなかった。
これにはかなりの衝撃を受けました。世界中の人々が毎日愛用しているものを自分はあまり使おうとしないばかりか、むしろ遠ざけているとは。確かにジョブズさんは忙しいから見ている暇なんてないのかもしれませんが、彼こそ便利さを一番よく理解しているだろうから、肌身離さず持ち歩いていそうなものなのですが。それほど体に悪影響があるということなのでしょうか。
スマホが人体に与える影響は?
目への影響
スマートフォンの画面を長時間見続けることで、目の疲れや乾燥、眼精疲労が引き起こされる可能性があります。また、ブルーライトと呼ばれる高エネルギー光線の放出も、目の健康に悪影響を与えるとされています。
姿勢への影響
スマートフォンを使う際に、首や背中を前に曲げた状態で長時間使用することがあります。これにより、首や背中の痛みや姿勢の悪化が引き起こされる可能性があります。
睡眠への影響
スマートフォンの使用が睡眠に与える影響も指摘されています。スマートフォンの画面から放出されるブルーライトは、メラトニンの分泌を抑制し、睡眠の質を低下させる可能性があります。また、就寝前のスマートフォンの使用によって、睡眠のリズムが乱れることも報告されています。
認知機能への影響
長時間のスマートフォン使用が、認知機能や集中力、記憶力に影響を与える可能性があります。特に、スマートフォン上の情報が短期的で断片化されているため、情報の処理や記憶に支障をきたすことがあります。
これらは一般的な影響ですが、個々の人によって異なる場合があります。適切な使い方や休憩を取ることで、これらの影響を軽減することができます。
目の健康に悪影響で、首や背中が痛くなるだけでも嫌なのに、睡眠の質が悪くなる・・・ってそれでは一日の疲れがさっぱり取れない。さらにはスマホから情報を得たいのに認知機能や集中力や記憶力にまで影響しているなんて、一体何のために自分の時間を費やしてまでスマホを見ているのか分からなくなりそうですね。これでは本末転倒と言えるのではないでしょうか。
とはいえ、生活の一部となっているスマホ。連絡を取るのだって、買い物するのだってスマホのこの時代、必要不可欠なことには変わりはありません。どうやったらうまく付き合えるでしょう?
スマホとうまく付き合うには・・・?
目覚まし時計を使う!
朝の目覚めからスマホには頼らずに、目覚まし時計を使ってみましょう。電池式だといつ電池が切れてしまうか心配だという人は、コンセントに繋ぐ物や、スピーカー内臓なんかも今は沢山出てますので、これを機会に新調してみるのも良いかもしれません。なんといっても一日の3分の一を占める「睡眠」の質が改善されるわけですから一石二鳥です。
ラインやメールは必要最低限!
相手のことを想って、後から見れるからラインにしとこ、と思ってラインにしたのに、すぐ既読がついてラインのラリーが続いて結局寝る時間オーバーしていた・・・なんてことよくありますよね?そしたらいっそのこと電話してみるのはどうでしょうか。その方が相手の声も聞けて短くて済みます。体調も声色で感じることが出来ますし、なにより相手とのコミュニケーションをその場で取れるというのが利点ではないでしょうか。
買い物は何を買うか決めてから!
これはネットに限らず、普段の店舗に足を運んでの買い物の時もそうですが、何も決めないで買い物に行くと、必要ないものを買いがちになりますよね?そして本当に必要な物を買い忘れる。私は過去に醤油を買い忘れて2週間ほど「めんつゆ」で代用して過ごしたことがありました。ネットではさすがにそこまでのことはないですが、買いたいものだけを買うというのは、目的を果たすということはもちろんのこと、結果的には節約にもなりますし、お財布にも優しいです!
他にも色々あると思いますが、まずは出来るところから始めていくことが大事だと感じました。沢山決めごとを作ってもなかなか達成しづらいだけでなく、自分の心に負荷を掛けてしまいます。すでにこれだけどっぷりとスマホに浸かっているのですから、ゆっくり時間を掛けてスマホと離れる時間を作っていきましょう。そうしたら意外とスマホってそんなに必要ないのかも?と思えるようになるかもしれません。
それではまた!
スマホ脳についてすごく詳しく解説していた動画を見つけましたので、ぜひご覧になってみてください。↓